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男子バレー部

リーグ戦初黒星 昨年1部所属チーム相手に無念のストレート負け



 4月28日、駒澤大学玉川キャンパス体育館にて2024年度春季関東大学バレーボール戦2部第7戦の3試合が行われた。本学はこの日、駒澤大学を相手にセットカウント0-3のストレート負けを喫し、今大会初の黒星をつけた。


 ここまでリーグ6戦を全勝と勢いに乗る本学バレーボール部。今回の相手・駒澤大学には苦い敗戦の記憶があった。昨春、本学は2部リーグ戦を2位で終え、入れ替え戦への切符を手にした。その入れ替え戦での相手が当時1部リーグを11位で終えた駒澤大学だ。念願の1部昇格をかけた試合だったが、1-3で惜敗した本学。その後の秋季リーグでは本学は2部6位、駒澤大学は1部リーグを12位、入れ替え戦で法政大学に敗北し2部降格が決定した。


 そんな相手との一戦は両校のサーブミスから幕を開ける。序盤から、8番川中太翔(経営3)の強力なバックアタックとブロック、16番越智天斗(スポ科2)の左腕から放たれるクロススパイクとジャンプサーブでチームを盛り立てるも、息の合った連携から繰り出される多彩な攻撃をしかける駒沢大に苦しめられ、背中を追いかける展開が続く。タイムアウトが明けても流れを掴むことはできず、20-25で第1セットを落とす。

 続く第2セットも第1セットの雰囲気が続いているかのような展開でゲームが進んでいく。途中、越智のブロックポイントや相手のレシーブが流れたのを見逃さないダイレクトアタック、5番川口誠也(スポ科4)の相手コートを切り裂くようなクロススパイクで得点を重ねるも、序盤にリードを許したことが響き、22-25で再びセットを落としてしまう。

 後がない第3セット。「自陣のネット近くに落とせるようなレシーブをしよう」とタイムアウトやコートチェンジの際に横矢監督から伝えてられていたと語った主将の中山陽貴(スポ科4)の発言にもあるように、このセットでは4番谷口慶(スポ科4)を使った速攻が決まり始める。クロススパイクやバックアタック、テンポの速い速攻で駒沢大のディフェンスを崩そうとするも、自身のミスや駒澤大にブロック・レシーブで粘られてからチャンスボールでポイントを決められてしまう展開が続き、じわじわと点差を広げられていく。2番田原一輝(スポ科4)のブロード、川口のブロックポイントの連続得点で18-22として勢いに乗りたい本学であったが、駒澤大学の息の合った連携に終始苦しめられる。19-24で相手にマッチポイントを握られるが、9番岡和輝(スポ科3)のスパイクが決まりコート・応援ともに歓喜の声を上げる。20点台に乗り、逆転へと弾みをつけたい本学であったが、続くポイントで強力なスパイクをレシーブするもボールは無情にも体育館天井に触れ、レシーブアウトの判定に。

 2部1位に向けた大一番は0-3のストレート負けという結果に終わった。


 宿敵・駒澤大学の壁は厚かったが、手が届かないわけではない。横矢監督も「個の力は負けていない、駒澤さんや1部昇格に足りないのはやはり連携でしょう」と試合後に述べる。連携については前回取材時(4月14日)にも言及しており、まだまだチームとしての完成度を高める段階であるといえるだろう。

残り4試合の相手はどれも昨秋2部リーグにおいて本学よりも好成績を残したライバル校だ。本学は第7戦終了時点でリーグ4位。ここが踏ん張りどころである。


〈試合後コメント〉

横谷勇一監督

「サーブで崩してブロックで点を取るという自分たちのやりたいバレーボールができなかったのが敗因でしょうかね。個の能力は決して低くはないのですが、やはり連携がうまくいっていないことが多いですね。駒澤さんとの差はそこだと思います。1人でやるスポーツではないので、連携をより強固なものにしないといけませんよね。お互いがやりたいことをお互いが伝え合うことで相乗効果が生まれてきますから。トーナメント戦と違ってリーグ戦ですから、バレーのスタンスはこのまま変えず、結果は結果として受け止め、リーグ優勝・1部昇格のためのやるべきことを変わらずにやっていくだけでしょう」


中山陽貴主将

「正直言って、自分たちの力が出せないまま終わってしまった試合でした。1部から降格してきた相手だということと、今までのチームと戦った時とは違うゲーム展開への焦りがありました。技術面というより精神的な面で負けていたと思います。焦りからうまく噛み合わず、連携がうまくいかなくなってしまっていました。勝てる相手でもあったと思いますし、個人の能力では負けていないと思っていたので悔しいです。連携に関してはコミュニケーション1つで大きく変わってくるので、練習の段階から意識して取り組んでいって、早く改善していきたいと思います」

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