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硬式野球

未曾有の事態により、異例のシーズンとして迎えた秋季リーグ戦。チームは開幕5連敗と苦しみながらも、後半戦では3勝2敗。最終戦を勝利で飾り、今年の戦いを終えた。度重なる苦境に立ち向かい、乗り越えてきた選手たちは何を語るのか。14日間にわたって彼らの思いをお届けする。

 

 

 第6日目は、不動のレギュラーとしてクリーンナップも担った松本渉外野手(営2=龍谷大平安)。後輩から背中を追われる立場となりさらなる結果を求めた。変化を恐れず邁進した今季を振り返り、来季へ向けたこの冬のテーマを語った。(取材日・11月19日、聞き手=小林夏実)



ーーリーグ戦を振り返っていかがでしたか

正直もうちょっと結果が残せるかなと思っていたんですけど、でも去年打率2割台だったのでとりあえず3割いってよかったかなという思いはあります。


ーー調子や手応えは

リーグ戦前の練習試合は結構よかったんですけど、リーグ戦になるとそう簡単には打てなくて。分析とかされると思うので当然だと思うんですけど、その中で手応えはあまりありません。調子は悪くはなかったです。  


ーー打順が2番、3番で違いなどは感じますか

2番の方が正直気持ち的な部分で楽ではあります。3番はチャンスで回ってくる確率も高いですし、2番だと1番佐々木さん(営2=帝京)でいいバッターが目の前にいたので打ちやすいっていうのはありました。


ーーチャンスの場面での心境は

やっぱり緊張しますし、打たないといけないというプレッシャーと打ちたいという欲が出てくるかなと思います。そこをうまく自分の中でやっていかないといけないかなと思います。


ーーセンタリングをやらなくなったのはなぜですか

今年の春コロナで練習試合ができなかったのでそれでやらなくなったというのもあるんですけど、打席に入るまでに考える時間が自分の中でほしかったので。今年から配球であったりを少し勉強して、考えるようになったので、センタリングをしてる時間がないといったら少し違うんですけど、そのかわりに頭の整理をしようかなと思ってやってます。


ーールーティンを変える怖さはなかったですか

実戦からコロナでだいぶ離れていたのでそこまで不安とか怖さはなかったです。


ーーレフトでの出場は

神宮で今回初めてレフトを守って、センターの場合は両サイドフェアゾーンなのでただ追いかけて取るだけでよかったんですけど、レフトだとフェンスがあるのでレフト線の打球のクッションボールとか少しうまくできなかったかなというのがあります。


ーー内野の挟殺プレーに参加していましたが

練習でやったことはないですけど、カバーリングは全力でやるようにチームで言われているのでそれを心掛けた結果、あのようなプレーになったと思います。


ーー試合でやったことはありますか

高校ではたまにあったんですけど、大学では初めてです。


ーーコロナの影響など今までとの違いは感じましたか

やっぱり2試合になったので2部落ちはなかったけど2連勝しないとなかなか優勝争いができなくて、先発ピッチャーであったり、戦い方が難しいなとは感じました。


ーー高校の後輩・野澤投手(総1=龍谷大平安)はいかがでしたか

寮では喝を入れたりしました。どっちかというと球も速くなくて、空振りを取れるピッチャーではないので、テンポよく投げてアウトをとっていくピッチャーかなと思うんですけど、リーグ戦ではフォアボールが多かったりしたのでしっかりやるように言ってました。



ーードラフト翌日に平内投手(亜大)と対戦(亜大1回戦)がありました

ドラフト1位で呼ばれてたのでそのピッチャーを打って意味があるのかなと思って打席に入ったんですけど4打数1安打しか打てなかったですね。


ーーやはり1安打では満足できないですか

そうですね。速いボールのピッチャーだったんですけど、速いボールを意識しすぎてボール球にも手を出してしまったかなと、手を出したのが反省点かなと思います。


ーードラ1というのは意識しますか

そうですね。向こうもやっぱり注目されていて、自分たちも抑えられて次の日新聞の一面になってたと思うんですけど、強いピッチャーを打ってこそ意味があると思うので意識はしてました。


ーー亜大2回戦は4打数3安打でしたが

その試合(亜大1回戦)が終わった後に監督さんに「関東の野球に染まっている」と言われて「もっと粘りを出していけ」と言われたので亜細亜の2戦目から粘りっていうのをより意識した結果ヒット3本打てたかなと思います。


ーー4年生が引退になりました

井奥さん(営4=東洋大姫路)は4年生でひとりだけ外野だったんですけど自分たち下級生がやりやすい環境を作ってくださって感謝しています。


ーー新チームの雰囲気などはいかがですか

学生コーチも石川(法3=上尾)さんになったんですけど、石川さんがすごく元気を出してやっているなと思いますし、キャプテンが佐々木さんでしっかり声を出して先頭で一生懸命練習しているので、自分たちもそれに負けないように一生懸命やっている形です。


ーーこの冬に取り組みたいことは何ですか

毎年のテーマなんですけど、体を大きくする、強くするっていうことですね。最近は食事をしっかりと摂るということと体幹トレーニングと、ウエイトトレーニングを少し増やしてやっています。


ーーバッティングの面では

もう少し強い打球を打たないといけないかなと。体幹をもっと強くして、力強い打球を打てるようにしたいです。あと佐々木さんみたいに逆方向にしっかり打てるようなバッターになりたいです。


ーーそのための意識の変化はありますか

少しボール気味の球を打ってしまっていたかなというのがあったんですけど、意識的に低い強い打球を打てるようにすればそれも減ってくるのかなとは思っています。


ーー盗塁についてはいかがですか

相手バッテリーに警戒されるとは思うんですけど、早いカウントで盗塁した方がいいと思うので、そうなってくると相手バッテリーに警戒される中でも盗塁できるような走塁技術をこの冬に身につけたいなと思います。



◇プロフィール◇

松本渉(まつもと・しょう)

身長・体重/167㌢・64㌔

生年月日/2000・7・27

出身/三重県

好きな食べ物/焼き肉とラーメン

登場曲にするなら/スーパースター/強(つよし)

好きなプロ野球選手/松坂大輔(西武ライオンズ)


~連続インタビュー一覧~

第1日目:「新たな1年に向けて」杉本泰彦監督

第2日目:「チームを勝たせられる捕手に」後藤聖基捕手

第3日目:「悔しさを晴らす2年目へ」野澤秀伍投手

第4日目:「試合ができることへの感謝」廣岡隆成捕手

第5日目:「目指すは走攻守全て揃った選手」〜3年目に向けた誓い〜小口仁太郎捕手

12月11日 松澤海渡投手

12月12日 瀬川航騎内野手

12月13日 山内響投手

12月14日 木村翔大内野手

12月15日 大宮隆寛投手

12月16日 佐々木俊輔外野手

12月17日 諏訪賢吉内野手

12月18日 山崎基輝捕手

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