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Sep
07:00 pm
硬式野球
東都大学野球秋季2部リーグ戦・東農大2回戦
9月7日(水) 神宮球場
〇東洋大7-0東農大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東農大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東洋大 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | × | 7 |
三塁打:石上泰(七回)
二塁打:花田(二回)、加藤響(五回)、大髙(七回)
〇石上祐(1勝)、島田ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 橋本吏(総3=花咲徳栄) | 3 | 1 | 0 |
打 | 坂本(総1=聖光学院) | 1 | 0 | 0 | |
中 | 秋元(済1=木更津総合) | 0 | 0 | 0 | |
2 | (右) | 水谷(営3=龍谷大平安) | 3 | 1 | 1 |
3 | (遊) | 石上泰(営3=徳島商業) | 4 | 1 | 3 |
4 | (一) | 小口(法4=智弁学園) | 4 | 1 | 2 |
5 | (指) | 花田(総1=大阪桐蔭) | 4 | 2 | 1 |
6 | (二) | 宮下(総1=北海) | 4 | 1 | 0 |
7 | (左) | 大髙(営3=常総学院) | 3 | 1 | 0 |
走 | 松本渉(営4=龍谷大平安) | 0 | 0 | 0 | |
打 | 廣岡(総4=拓大紅陵) | 1 | 0 | 0 | |
左 | 宮本(総3=大阪桐蔭) | 0 | 0 | 0 | |
8 | (捕) | 後藤聖(法3=京都学園) | 3 | 0 | 0 |
9 | (三) | 加藤響(総2=東海大相模) | 3 | 3 | 0 |
計 | 33 | 11 | 7 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
石上祐(法3=東洋大牛久) | 8 | 107 | 3 | 4 | 3 | 0 | 0 |
島田(総1=木更津総合) | 1 | 10 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
初先発だった石上祐
1年の花田は2安打と大健闘
走者一掃の適時三塁打を放った石上泰
この日は、細野が「今季、カギになる」と口にしていた石上祐(法3=東洋大牛久)が先発。8回無失点で先発としての力を見せつけた。打線では、全員の猛攻で7点を奪い、快勝。優勝に向け、最高のスタートを切った。
初回から1年生が躍動した。初めに橋本吏(総3=花咲徳栄)と水谷(営3=龍谷大平安)が連続出塁し、1死二、三塁とすると、小口(法4=智弁学園)の遊ゴロ間にあっさりと先制に成功。そして、バッターボックスには、この秋からスタメンとして名を連ねる1年花田(総1=大阪桐蔭)。「いずれは右の大砲として」と語った指揮官の期待通り、右翼線際に転がる適時二塁打を放ち、大学初打点を記録。二塁上で手を挙げ、喜びをベンチに伝えた。
この日、先発を務めたのは、石上祐。首を痛めた松澤(営4=帝京)に変わっての登板となったが、「オープン戦でも先発していたから、冷静にいれた」と突然の変更に戸惑うことなく、大学初先発のマウンドへ。「初回から打たせて取って、野手に守ってもらう」というテーマ通り、初回をわずか8球で終わらせると、その後もテンポのいいピッチングを披露し、試合を有利に進めていく。
一方、初回以降無得点だったナインは七回、打線が大爆発。追加点の口火を切ったのは、大髙(営3=常総学院)だった。二塁打でナインに勢いをもたらすと、その後満塁となりここで前日、本塁打の水谷。代走で出場した高校の先輩の松本渉(営4=龍谷大平安)を生還させる中前適時打で試合を再び動かした。
さらに弾みをつけたのが、石上泰(営3=徳島商業)。水谷の追加点で「楽な気持ちで打席に入れた」と、打球は中堅手の頭上を越える走者一掃の適時打となり、自身も三塁へ到達。夏は調子の上がらなかった石上泰が秋に見せ場を作った。攻撃はまだ終わらない。後輩の活躍に負けじと主将の小口も左前に打球を落とし、7点目。その後、花田も2本目の右安打で再び存在感を見せつけ、この回、打者一巡の猛攻で試合を決定づけた。
投げては石上祐が八回、2四球に捕逸で満塁のピンチを迎える。それでも、最後は飛球に抑え、無失点で切り抜けた。「ボール球も増えて、スタミナがまだちょっと足りない」と反省するも、8回107球3安打無失点と、自身の名を轟かせた。
九回からは島田(総1=木更津総合)が登板。難なく切り抜け、三者凡退の完封勝利で勝ち点1をゲットした。
最初のカードから1年生が大暴れ。また、初先発の石上祐の好投で思わぬ収穫が見つかった。春は、4年の活躍が多かったが、秋は下級生もブレイクを狙う。そして、全員が一つとなり、再び1部の舞台を目指す。
■コメント
・杉本監督
(石上祐の好投が光った試合だったが)オープン戦等々もいつ先発してもおかしくない彼と野澤っていうのは、同世代、サウスポー3人なんですけど、同じようなタイミングで投げられる力はあったので、チーム事情によって彼と野澤は後ろにずっと回っていたものですから、今回、先発して。先発の方が石上祐のよさが出てくるのは分かっていたので、それはそんなにびっくりする結果ではないし、逆にいうと、当然かなと。もうちょっと最後の方は練習不足かなっていう感じですね。(花田が初の打点を挙げたが、どのような部分に期待を)彼はうちの宮下と同じくらい。ちょっとひじを練習で痛めたものですから、今はDHの方にというところですけど、いずれは中軸というか、右の大砲として活躍するのが僕は当たり前だと思いますけど。やはり持っているポテンシャルの高さというのは、宮下もそうですけど、そうそういる選手ではないんじゃないかなと。そこらへんにいっぱいいる選手ではないんじゃないかと思いますけど。
・石上祐(法3=東洋大牛久)
(投球を振り返ってみて)初回から打たせて取って、野手の方に守ってもらうというのが今日の目標というか、テーマだったんで。初回からその面では打たせて、球数を少なく抑えることができたので、よかったかなと思うんですけど、監督もおっしゃったように、八回、ボール球も増えて、スタミナがまだちょっと足りないなというのが今後の課題です。(突然の先発は)オープン戦でも先発していて、先発に慣れていないとか、そういうことはなかったので、冷静にいれたかなと思います。(今日の球種は)ストレート、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップです。(同世代の細野の存在は)同世代の日本の中でもトップレベルのピッチャーと普段から練習を一緒にできていて、教わるものもあるんですけど、タイプ的にも全然違うと思いますし、違う面で自分もよい面があると思うので、そこを伸ばしていけたらなと思います。(自分のよさとは)細野みたいなまっすぐとか、そういうものはないんですけど、テンポとか、変化球のキレだったりとか、そういうところで抑えていけるようなピッチャーに、もっと上達してなっていければなと思っています。
・花田(総1=大阪桐蔭)
(この秋からスタメンとなりました)スタメンでは代打と違って打つだけとかではないので、しっかり状況を把握してチームバッティングを心がけています。(花田選手にとって宮下選手の存在は)宮下の存在はすごく心強いし、自分も負けてられないというきもちにさせてくれます。(結果を振り返って)2安打という結果でしたが、勿体ない打席もあったのでそこは修正していきたいです。(次戦に向けて)次の試合でも厳しい戦いになると思いますがチームの流れを変えられるようなバッティングをしたいです。
TEXT/PHOTO=宮谷美涼