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Mar
08:00 am
サッカー
第37回デンソーカップチャレンジサッカー グループB第3節
3月2日(木) ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場
グループB第3節
関東選抜A 1-2東海選抜
田頭は3試合連続出場を果たした
ボールを奪取しに行く田頭(画面左、②番)
全国を6地域8チームに分けて選抜された大学生が出場する、サッカーの地域別対抗戦、デンソーカップチャレンジサッカー(以下、デンチャレ)。その関東選抜AにMF本間洋平(国3=札幌U-18)とDF田頭亮太(国3=東福岡)、関東選抜BにGK川上康平(国3=JFAアカデミー)の3人が選出された。2日は大会3戦目が行われ、関東選抜AはグループB1位の東海選抜と対戦。田頭は66分から途中出場し攻守に躍動するも、交代前に喫(きっ)した2失点の壁は高く、敗戦。1勝2敗で5・6位決定戦に回ることとなった。
決勝進出を目指す関東選抜Aは得失点差の関係上3点差以上での勝利が必要不可欠という状況で、果敢な攻撃を見せる。しかし、東海選抜はその攻撃を上手く交わしつつ10分にPKを獲得。序盤に得たチャンスを確実に決め、首位の座は伊達では無いことを見せつける展開に。対する関東選抜Aも、18分にペナルティエリア内で転倒させられたことで得たPKを久保征一郎(3年=法大)が冷静に真ん中へ流し込み、同点に追いつく。その後は関東選抜Aが何度も東海選抜ペナルティエリア内に攻め込むも後一歩のところで得点できないまま前半が終了。
後半も前半終盤のペースのまま同点を狙いに行った関東選抜Aだったが、56分にビルドアップの最中のミスから相手FWにボールをかっさらわれキーパーと一対一の状況に待ち込まれてしまう。そのまま放たれたシュートはゴール左隅に突き刺さり失点。グループリーグ首位突破がかなり厳しい状況に立たされてしまう。そんな厳しい様相を見せる試合展開の中、66分に田頭がピッチイン。投入序盤こそボールがなかなか回ってこなかったものの、味方からパスが回ってくるようになると水を得た魚の様に躍動し始めた。積極的なビルドアップへの絡みや果敢な右サイドからの上がり、79分には入りはしなかったが強烈なシュートも放ってみせるなど関東選抜Aの攻撃にアクセントを加えてみせる。守備面でも東海選抜の左サイドの選手との一対一でほとんど突破されずに、田頭投入後は失点を0に抑えて見せた。最後にはフリーキックも任されたが、得点とならなかったところで試合終了。1勝2敗で関東選抜AはUー20全日本選抜との5位・6位決定戦へと回ることになった。
試合後のインタビューで田頭は「関東選抜Aという周りから見ても負けないだろうと思われるチームの難しさを感じた」と語っており、特に今回のような追い込まれた状況での重圧は計り知れないものがあるだろう。しかし、そんなプレッシャーの中でも「他の地方もレベルや強度が高いし、今までの関東が一番と言う常識が崩れた」とポジティブに振り返り、今後目標である関東リーグ優勝を果たした先に待つインカレで、今回出会った様々な地域のプレーヤーと再び対峙(たいじ)することが出来る機会を「楽しみです」と意気込んだ田頭。デンチャレは残り1試合。「関東のプライドを見せたい」と気合を入れる東洋大右サイドの門番は、関東の有力サイドバックから全国の舞台で通用するサイドバックへ。そのヒントをつかみに、全力で最後の90分間を戦いに行く。
◾️コメント
・田頭亮太(国3=東福岡)
(今日の試合を振り返って)決勝進出を果たすにはマストで3点差以上が必要とされていて、その中で全員で熱い気持ちを持って挑んだ。試合の入りは押していたが、なかなか決めきれるところで決められず、相手に段々ペースを握られて行って、失点。1回取り返したが自分たちのミスでまた失点してしまった。後半、相手は守って自分たちは攻め続けたが、点が奪えず、関東選抜Aという周りから見ても負けないだろうと思われるチームの難しさを感じた。(これまでのデンチャレの中で今日が一番良くプレーできているように見えたが、個人的にはプレーを振り返ってどうだったか)今日はもう負けている状態で、点を取りにいかなければいけないので、クロスを上げたりなど攻撃に重きを置ける試合だった。だからやりやすさもあった。(シュートも1本放っていた)そうですね(大会で攻撃面の部分もアピールしていきたいという思いもあったか)サイドバックなので守備はもちろんですが、自分のストロングは攻撃参加。なのでそこの自分の武器を出していきたいという気持ちはあった。(この大会に参加して勉強になっているところはあるか)普段関東の大学や都のリーグでプレーしていて、関東の選手が自分はよく分かる。なので、関東の選手が一番レベルの高いものだと思っていたが、この大会に参加してみて、他の地方もレベルや強度が高いし、今までの関東が一番と言う常識が崩れた。(昨年のインカレ優勝チームも関東(桐蔭横浜大学)だったが、個々の部分での強さが関東ではない地域の大学にはあったか)チームとして強い関東で出ているが、結果として一人一人の個の能力は比較的どのチームも持っているなと思った。(昨年からの東洋大サッカー部の目標は関東リーグ優勝、その先にはインカレが待っている。そのような舞台で、デンチャレで見てきたような選手と戦うのは楽しみになったか)そうですね、楽しみです。(3月4日の試合に向けて一言)もう優勝はないが、関東A・B両方ともなかなか勝てない状況。なので次の試合は必ず勝って、関東のプライドをかけた試合にしたい。
[次節試合予定]
第37回デンソーカップチャレンジサッカー 5・6位決定戦
3月4日(土)
関東選抜A vs U20全日本選抜 ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場 9:30キックオフ(本間・田頭選出)
7・8位決定戦
関東選抜B vs 日本高校選抜 ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場 9:30キックオフ(川上選出)
TEXT/PHOTO=髙橋生沙矢