20
Oct
06:33 pm
陸上競技
第93回日本学生陸上競技対校選手権大会
9月19日(木)〜9月22日(日)
神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
2日目
男子走幅跳決勝
13位 古屋 世那 7m39(風+0.7)
14位 田中 瑛一 7m32(風+0.3)
DNS 藤原 孝輝
3日目
男子三段跳決勝
2位 宮尾 真仁 15m97(風+1.9)
3位 城崎 滉青 15m91(風+0.9)
掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
9月19日(木)~22日(日)にかけて神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで第93回日本学生陸上競技対抗選手権大会(以下、日本インカレ)が行われた。フィールド種目に東洋大から4名の選手が出場。男子三段跳では、宮尾真仁(法2=洛南)、城崎滉青(理3=小倉工業)が2人そろって表彰台にのぼり、存在感を示した。
試合後の城崎(右)と宮尾
男子走幅跳決勝に古屋世那(法3=西京)、田中瑛一(健2=豊橋南)が出場。初めてのインカレとなった2人がこの種目に挑んだ。
共に万全ではなかったという状態でむかえた今大会。先の試技となった田中が7m20をマークすると、続いて古屋が7m21を記録。田中は2本目、3本目と記録を伸ばし続け、7m32。古屋も3本目で記録を伸ばし、7m39で、古屋が13位、田中が14位で競技終了となった。
試合後、「初めてのインカレで楽しさもあり、緊張もありという感じだった」(古屋)「この大会の標準をやっと切れた」(田中)と、初めての日本インカレの舞台に立った喜びをかみ締めながらも、今回の結果に悔しさを語った2人。この大舞台での経験を力に、これからの成長に繋げていく。
痛みを抱えながらも健闘した古屋
自身初のインカレ出場となった田中
男子三段跳決勝には東洋大から宮尾真仁(法2=洛南)と城崎滉青(理3=小倉工業)が出場し、宮尾が 15m97で2位、城崎が15m91で3位に入り、学生の大会すべてで表彰台に立った。
今大会、2連覇を目指し挑んだ宮尾は、1回目から記録を伸ばしていき、3回目で15m92をマーク。初優勝を狙う城崎も3回目で記録を伸ばして15m91でともに上位8名に入り、暫定1位の安立雄斗(福岡大)を追いかける展開で4回目の跳躍へ。宮尾は4回目で記録を5cm伸ばし、安立との差を11cmまで縮める。しかし、5回目の跳躍は記録を伸ばすことができず、最後は歩数が合わず記録が出なかった。城崎も4回目は赤旗が上がり、その後の跳躍も振るわず、競技終了。安立の16m 08を超えることはかなわず、宮尾が2位、城崎が3位となった。
ともに表彰台に上ったものの、目指していたのは頂点。「思うような記録、動きができず悔いが残る大会となった」(宮尾)、「1位を取れると思って戦っていたので素直に悔しい」(城崎)。どちらも悔しさの残る大会となった。
2人で同じ試合に出場し、戦い続けた今季。共に好記録を出し、そろって表彰台に上るなど、練習から切磋琢磨し合える存在がいることは飛躍につながっているだろう。仲間であり、最大のライバルでもある2人。宮尾は城崎を「欠かせない存在」だと語る。2人で互いに高め合い、来季はそれぞれの目標達成へ、さらなる飛躍を目指す。
前回チャンピオンとして挑んだ宮尾
今季何度も表彰台にのぼり、存在感を示した城崎
◼︎宮尾真仁
ーー今回の試合を振り返って
今回の全日本インカレでは思うような記録、動きが出来ず悔いが残る大会となりました。
ーー3本目で記録を伸ばしたが、2本目までと比べ良くなった部分は
監督と相談したり、跳躍自体の意識の仕方を変えたので記録が上がっていきました。
ーー準優勝という結果について率直にいかがですか
率直に悔しいの一言です。 4連覇できるのは自分だけでしたので、それが無くなり、東洋大学の多種目優勝にも貢献できず、情けない気持ちです。
ーー多くの大会で優勝や表彰台という結果を収めたことについてどう評価するか
今年はほとんどの大会で表彰台には上がっているのですが、ほぼ2位でしたし、自分の目指す所は世界で戦うことなので、最低限優勝してない限り、まだまだ足りないことがたくさんあるのだと感じました。
ーー今年度は城崎選手とずっと試合に出場していたが、宮尾選手から見て城崎選手はどのような存在か
こせ(城崎)さんとは普段の寮生活の中でも仲良くさせていただいてますし、大会のときでもずっと隣 にいることで安心感もあります。 練習でも試合でも切磋琢磨してお互いのレベルが上がっていけますし、今の自分の中では欠かせない存在です。
ーー今後の目標は
今季はあと二試合ありますが、 1番は来年の東京世陸を目標とし、参加標準記録の17m22を跳ぶことと同じく来年のアジア選手権では優勝することが目標です。
◼︎城崎滉青
ーー試合を振り返って
消化不良な試合だった。
ーー3位表彰台という結果について
1位を取れると思って戦っていたので素直に悔しい。
ーー3本目に大きく記録を伸ばしたことに関して、2本目までから修正はありましたか
修正というより自分の跳躍を取り戻したという感覚だった。
ーー今年度は宮尾選手とずっと試合に出場していたが、宮尾選手はどのような存在か
かわいい後輩かつ最大のライバル
ーー今シーズンは記録・結果共に大きく飛躍した年になったが、どのように評価するか
勝てるところで勝てなかったとこが多かったのであまり良かったとは言えない。
ーー今後の目標は
強い選手になる
◼︎古屋世那
跳躍を振り返って
――初めての全カレで、楽しさもあり、緊張もありって感じで。1本目からもうちょっと記録を伸ばしたかったなっていうところはあるんですけど。アキレス腱をけがしていて、それもあってあまり助走から跳躍までの流れがよくなかったので、もっといきたかったなっていうのが正直な感想です。
――今日をむかえるまでの流れは
アキレス腱を痛めてから、2回試合に出て、その時も今日も、痛み止めを飲んで出るという感じで。痛み止めを飲んで跳躍練習とかもやっていたので、あまり万全な状態ではなかったかなと思います。
ーー今後に向けて
来年は関カレ、全カレで今年の悔しさを晴らすのと、今シーズン、まだ2試合残っているので、そこでいい形で終われるようにしたいなと思います。
◼︎田中瑛一
ーー日本インカレへ向けての流れは
この大会の標準をギリギリやっと切れて、それまで足首を怪我してしまっていたのですが、それでしっかりと調子を合わせて標準記録を切れたのは良かったです。でも、そこからちょっと上げ切ることができずに今回大会を迎えてしまって、自分でもあまり満足できない結果になってしまったので、悔しいですね。
ーー今日の跳躍と自己ベストを出した時の跳躍を比べて
今日は踏切前の最後の6歩が少し全体的に力んでしまって。それでスムーズに踏み切り動作に入れなくて、跳躍自体もあんまり伸びなかったって感じです。
ーー残りの今シーズンに向けての目標は
来週関東新人があるのでそこに向けてまた、言い方は悪いですけど今日良い調整みたいになってしまったので、来週はしっかり狙っていきたいと思います。
TEXT/PHOTO=北川未藍、近藤結希