7
Apr
03:15 pm
コラム
もう、新年度の活動が始まっているのに、引退した私がコラムを上げるなんてなんか不思議な気持ちです。そして、これが私たちの代の最後のコラムになります。今までの、学生生活でも名前順の最後になることなんて一度もなかったのに、こんな時に限って最後です。すみません、なんか…。
「スポーツを見れるサークルって楽しそう」。「テレビのスポーツ中継の時のヒーローインタビューみたいに選手の生の声聞くの楽しそう」。3年前は、軽い気持ちでこのサークルに入りました。
でも、活動を始めてみると記事を24時間以内には書かなければいけない。これイケテルって思った記事を先輩に送っても、真っ赤になって返ってくる。インタビューをしに行っても選手と会話を続けられない。写真はうまく撮れない…などなど。
その中でも一番辛かったのは、負けた時のインタビューでした。毎試合一生懸命に戦っている選手の皆さんの姿を見ていると、負けた時のコメントは、こちらの胸もすごく締め付けられました。やはり、東洋大の選手に対しては応援している一ファンでもあるからです。
「本当は聞きたくないのに、聞かなきゃいけない」
担当していた部会の敗戦が続いたこともあり、最初はそんなことばかり考えてました。でも、どんな結果であれ伝えるのがメディアなのだと活動を進めていくうちに気付かされました。それは、学生の書く記事であってもお金や時間を費やして読んでくれる読者の方々がいらっしゃるのならば、その人たちに伝えなきゃいけない。これが、ただのファンであることとの違いだと思います。そして、少しでも読者の方々が知りたい情報をわかりやすく、そして面白く伝えるためにはどうするべきなのか。これを試行錯誤し続けるのがこの活動の醍醐味であると私は感じています。
1年生の頃の自分はただのファンでした。自分本位の記事を書いていた気がします。これが、3年でどれだけ成長したかはわかりません。でも、少なくともどうしたら伝わる記事か書けるかを考えた2年間は自分にとっては大きな時間でした。この時間を与えてくれたスポトウに本当に感謝しています。
そして、取材に協力してくださった選手の皆様、暖かい言葉をかけていただいた保護者の皆様、様々な形で支援していただいた皆様、たくさんのことを教えてくださった先輩方、とにかく助けてくれた後輩のみんな、わかりやすかったり、内に秘めていたり…とにかく熱かった同期の皆さん。
本当にありがとうございました。