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92回関東大学バスケットボールリーグ戦 2部3部入れ替え戦

 11月8日(火) 国立代々木競技場第二体育館

 

東洋大77―67明星大

   25|1Q|18

   16|2|24

   11|3Q|15

   25|4Q|10

 

スターティングメンバー

2山口健大

10鷲見隆行

25島崎脩

29岩淵俊也

88山本大貴


笑顔を見せる4年生(写真提供:JOB) 

安定のシュート率で東洋大の得点源となった山口

鋭いカットインが持ち味の中村

1年間主将としてチームを支えた山本


 前日の快勝から打って変わって接戦となるも、明星大に77―67と勝利し見事2部残留を決めた。


 前半は前日から好調な鷲見(ラ4=千葉英和)がリバウンドや強烈なシュートブロックでチームに貢献する。そのリバウンドからシュートチャンスが生まれ、速攻からの得点も得られた。しかし、明星大も切り返しの早い速攻やスリーポイントをタイミングよく決め、両チーム一歩も譲らず拮抗した戦いを繰り広げた。

 ゲームが動いたのは3Q開始直後。明星大のスリーポイントが決まると、立て続けに速攻でディフェンスが切り崩され、前半1点差だった点数が41―49と一気にリードされてしまう。今季はこのような場面で立て直しを図れず連敗が続いたが、この日の東洋大は違った。前線からディフェンスでプレッシャーをかけ相手のミスを誘うと〝走って取る〟という東洋の持ち味を生かしたプレーで食らい付いた。「ディフェンスが立て直して、4Q最後までねばってねばって一つずつできたことが大きな勝因だと思う」とチームの中心となって活躍してきた中村(済4=幕張総合)は語る。4Qには、山本主将(済4=市立船橋)の力強いインサイドがチームを勢い付けついに同点。完全に東洋の流れに持ち込んだ。その後、山口(済4=桐光学園)がカットインで相手のファールを誘いフリースローから点数を奪っていく。最終的に10点差を付け、77―67で幕を閉じた。


 2ヵ月にわたるリーグ戦も今試合で終わり、4年生は2部の舞台を後輩に残し引退となった。「後輩たちに3部でやらせるわけにもいかない」(中村)。2部残留ができたのは4年生の後輩に向ける強い気持ちがあったから。後輩たちに向けて「僕たちの順位よりは上にいってほしい」(山本)、「思い切って自分の楽しいバスケットをやってくれれば良い」(山口)、「悔いの無いシーズンを送ってほしい」(中村)と今期チームを支えてきた3人は言い残した。そんな4年生に目(さっか)監督も「4年生のおかげ」と感謝の言葉を掛けた。来期期待の選手は時期キャプテンが予想されているポイントガードの岩淵(済3=新潟商)と3年生の中でも試合出場が多いパワーフォワードの渡邊(済3=市川)。4年生が残した2部という舞台でこの2人を中心とした新体制の東洋大のバスケットが始まる。


■コメント

・目監督

とりあえずは現状維持というか、2部残留できたのは良かった。4年生のおかげ。来年も同じリーグで3年生が頑張れるので良かったと思う。(勝因は)ディフェンスですね。負けているときにディフェンスでプレスをかけて最後までやり通したことが勝因。(次の代で頑張っていきたいところ)3年生はまだまだなので、またチームを作っていって気持ち入れ替えてしっかりやります。


・山本主将(済4=市立船橋)

個人的には本当に駄目で、自分の中でも何やってるんだろうなって感じだったが、4Q最後の方で自分を出せて終われたので良かった。(主将として迎えた1年は)主将という経験がなくて正直何をやっていいのかよく分からなかった。とりあえず声を出して引っ張ることを意識してやっていて周りの選手たちが付いてきてくれたので良かった。リーグ戦に関しては本当に苦しかった。終わり方はあまり良いとは言えないが、個人的には代々木で終われたので、良かったかなと思う。(4年間を振り返って)練習は何でこんなにきついんだろうって感じで、それも含めてこんな経験できるのも大学生活だけなので、これ以上きついことは社会に出てもないと思う。だから(きついことも)乗り越えられるかなと思う。(後輩たちには)とりあえず僕たちの順位よりは上にいってほしいなと思う。バランスは取れているチームなので、バスケットを楽しんでほしい。今季は負けちゃいけない負けちゃいけないって感じで試合に臨んでいた。それでちょっと重たい入りになってしまったので、来年はそういうことを考えすぎず、純粋にバスケットを楽しんでほしい。(来年期待する選手は)岩淵と瑛人(渡邊)ですね。杉田と川上でも良いな。杉田と川上は同じ市立船橋なので頑張ってほしい。岩渕と瑛人は個人的にも仲が良いので頑張ってほしい。


・山口(済4=桐光学園)

とりあえず勝ったことが一番良かった。(残留について)本当にうれしい。今シーズンは1部昇格、インカレ出場というのを目指していたので、結果的には悔しいシーズンになったが3部に落とさなかっただけでとりあえずは良かったと思う。(勝因は)シーズン中も逆転されて、自分たちが暗くなっていってというのが今日もあったが、4Q通してみんなが頑張ってディフェンスやったり、ルーズボールを追ったりできた。勝った試合はディフェンスとルーズボールを頑張れたと思うのでそこが良かったと思う。(後輩に向けて)インカレにいってほしいというのもあるが、今年、自分たちが思い切ってプレーできないというのを感じたので後輩たちには思い切って自分の楽しいバスケットをやってくれれば良いかなと思う。


・中村(済4=幕張総合)

とりあえず勝てて2部残留できたというのはとてもうれしい。本当に不甲斐ないシーズンを送って、後輩たちに3部でやらせるわけにもいかない。そんな中で最後4年生中心でできて3年生に残せて良かった。(勝因は)途中ちょっと集中力が切れてしまって相手にいかれてしまったが、そこでこのシーズンは立て直さなかったところをディフェンスが立て直して、4Q最後までねばってねばって一つずつできたことが大きな勝因だと思う。(今後の注目選手は)岩淵。今年も結構試合に出ていて、来年キャプテンかなって感じ。チームをまとめるのは大変なので、プレー面だけではなく他のところまで頑張ってほしいと思う。(後輩に向けて)毎年だが、1部昇格、インカレ出場を目標にやってきていて今年は本当に狙っていたが、できなかった。自分たちができなかったことをまた挑戦してほしい。あとは(インカレに)出れる出れない関係なく悔いの無いシーズンを送ってほしい。個人的にも今年は悔いが無いと言ったら嘘になるので、思いっ切り悔いが無く試合をできればいいと思う。



TEXT=水野桜 PHOTO=髙橋雪乃、藤井圭、木谷加奈子

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