４月14日、神宮球場にて東都大学野球春季リーグ戦対國學院大戦（第３戦）が行われた。試合は中盤、相手スリーベースで０－５と一気に突き放された。専大打線は何度も満塁のチャンスを作りながらも得点できず８回まで無得点。９回に和田のタイムリーで１点を返すも時すでに遅し。１－５で敗戦し勝ち点を落とした。

▲最終回、タイムリーの和田

〈スコア〉

専　大｜　０００　０００　００１　｜　１

國學大｜　１００　０４０　００×　｜　５

〈スタメン〉

１（指）池間誉人（商２・糸満高）

２（遊）岡本良樹（経営２・専大松戸高）

３（二）大庭樹也（経済１・明豊高）

４（一）福永裕基（文３・天理高）

５（三）和田裕生（経済４・福岡大大濠高）

６（右）秦匠太朗（経営３・二松學舍大付高）

７（中）寺澤圭祐（経済２・検見川高）

８（捕）大橋将（経営３・天理高）

９（左）山田克志（商３・東海大甲府高）

Ｐ　　　前田敬太（商２・中部商高）

　初回早速、４番福永のセンターへのあたりで２アウト２、３塁の場面だったが、５番和田が見逃し三振に倒れ二者残塁。先発投手は前日のリベンジ登板か、前田がマウンドに上がるも、レフトへライトへセンターへと見事に打ち返され、開始３人で１点を奪われた。前田は５回、先頭打者にソロホームランを与えたところで谷村拓哉（経営１・鹿児島実高）に交代。しかし谷村もつかまってしまう。警戒しながらも盗塁を奪われ、さらに四球を与えたところでセンターの頭を越えるタイムリースリーベース。守備は早くもバックホーム体勢で１点も許したくないところだったが、この一打で０－５。

　５回途中から投手は上野南斗（文１・大社高）、今季二度目の登板は１回１／３を０点に抑え「東都の雰囲気にも少し慣れてきた」と振り返る。

▲上野は追加点を与えなかった

　一方の打線は、ここまで何度もチャンスを作ってきた。あと一打を願って試合後半を迎えるが、６回から８回までヒットは出ず。最終回、代打の平湯蒼藍（経済２・長崎海星高）が出塁すると続く５番和田。「意地でも打ってやる」と打席に向かった主将は下を向いていなかった。このタイムリーで１点を返すも、背負ったビハインドが大きかった。國學院大に２連敗し、勝ち点を落とした。

　桜の花びらが散る神宮球場。専大の桜は遅咲きなのか、いっそこの春は咲かないのか。桜の知らせを信じて待つ人に、その花びらを届けてほしい。

（文＝冨樫幸恵・文３、写真＝飛田翼・文３、冨樫）

齋藤監督

「序盤に１本出れば逆の展開になっていたかもしれないが、それは相手の守りありきの話。点が入るまでの糸口はつかんでいるがもう少し。５回の継投については監督である私の采配ミスです」

和田主将

「悔しい。選手たちもどうにかしなければという思いはあるが、それをプレッシャーにしてしまい結果がついてこない状況にある。次からの残り３カードを勝つしかないので、下を向かずに戦っていきたい」