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ラグビー

2017年度オープン戦

7月2日(日)東洋大グラウンド

東洋大 38ー0 名城大

東洋大
スコア
名城大
Aチーム得点

T
G

P


D


38合計

※40分一本のみ。

番号選手出身高学年

斎藤 瑠晟目黒学院 3 
舘澤 徹士盛岡工業 3 
小山内 健昌平 3 

小林 瑠偉
目川

鴨澤 享祐黒沢尻北
黒川 眞琴石見智翠館
7渡辺 駿介春日丘
小玉 祐平
秋田工業

高橋 太一
延岡星雲
10村上 晴太
仙台育英

11田淵 恵太
昌平

古川 拓実目黒学院
13尾花 耕平
国学院栃木
14平原 賢
国学院栃木
15菊池 優介国学院栃木


菊池のトライを皮切りにトライを量産していった

常にモールで押し切り、相手FWがはがれてしまう場面も

1年生ながらもこの日もSHに抜擢された高橋

 オープン戦最終戦となった名城大との1戦は38-0の完封勝ち。春のオープン戦を白星で締めることができた。ここまでのオープン戦で出た反省と課題を元に菅平での夏合宿に取り組む。

 秋のリーグ戦に繋がる1戦となった。当初の予定から変更されA・B・Cチームそれぞれ40分ずつ試合を行うことに。今まで戦ったことのない相手だったが、「自分たちのラグビーをしよう」と村上(ラ4=仙台育英)が言うようにオープン戦の集大成として名城大に挑んだ。試合は終始相手を圧倒。ミスで試合の流れが止まっても、すぐにボールを奪い返していく。菊池(総3=国学院栃木)の先制点を筆頭に、トライを量産し続けた。6本ものトライを奪い、38ー0の完封勝ち。相手選手から嘆き節が出るほどの勢いに「やりたい試合が出来た」と高野監督は試合を評した。

 今回は40分で試合を終えたが、その中である課題に取り組んでいた。今春のオープン戦では前後半一貫してチームがいい流れで戦うことが出来ずにいた。特に東海大戦では、昨年同様前半は健闘したが、後半は疲れが出て完敗してしまっていた。そこで東海大戦以後、「後半を想定して」と高野監督らが考え、試合前に試合の各場面を意識した練習に取り組んで疲れた状態で試合に臨んだ。この試合でも常に主導権を握ったものの、疲労もありミスも少なくなく、「もっとできたと思う」と古川主将(総4=目黒学院)も語った。

 オープン戦は終わってみれば負けは東海大戦のみ。去年のオープン戦で敗戦を喫した慶大、山学大には勝利を収め、結果から見れば成長がうかがえる。しかし、前後半で一貫した攻めが出来ず、「去年と変わっていない」とチーム全体で危機感を抱いている。「夏合宿が勝負」と高野監督が言うように、オープン戦での反省と課題を夏合宿で改善しなければならない。「去年の秋は悔しい思いをした」と古川主将。昨年味わった悔しさを糧にチームは夏合宿に乗り込んでいく。

■コメント

・高野監督

 Aチームはやりたい試合は出来ていた。試合前に厳しい練習を少しやって、後半を想定してどのように出来たか。疲れている中で、やりたいことは出来たし得点も奪えた。ただ精度が低かった。前半の入りはもっと激しくなるとは思うが、今日のところは良かったと思う。(前後半戦うことについて)ただ試合やるだけではもう駄目だよねと。夏合宿でも継続するか不透明だが、次に進むステップとしてやっていきたい。結局はどういう反省が出て、どう修正して、夏合宿で練習するかが勝負。正直、今の状況だと去年とそんなに変わらない。マネージメントや試合の入り方とかラグビーの知識力は少し上がったと思う。その代わりに去年の一番の強みだったスクラムの層が薄くなってるので、そういう意味ではトントンだと思う。タックルは飛び込むと次のプレーに行けないので、あえて高くしている。当たる部分は春に成長が見えていると思う。(FWについて)スクラムで100%やろうと練習しているから、選手はフォーカスするのはいいと思う。トータルで考えると去年のほうがよかったが、普通だとは思う。組み方はチームによってさまざまなので、何とも言えない。ただ、自分たちの形を去年よりやろうとしているのは確か。経験が少ないので、チームとしてのスクラムは今年の方が意識していると思う。ラインアウトは去年より修正できているのでいいと思う。(1年生のSH3人について)みんな頑張っていると思う。今回は高橋(済1=延岡星雲)が多く起用されていたがそれぞれにいいところはある。トータルで見れば高橋が一番よかったということ。3人はみんな元気で、いい意味でわがまま。そういう部分が上級生に響いていていると思う。ただ、1年生は夏合宿を終えてからが本番。夏合宿をどう乗り越えて1年生が成長するか。誰が出てくるか分からない。(WTB・FBについて)石井(法4=日体荏原)が出遅れてしまったのが春の誤算。今の状況なら田淵(総3=昌平)が(スタメン争いに)1歩リードかな。(村上について)1年生からずっとSOで出続けていて、どうやってプレッシャーを掛けるか。それが、後輩でなくてはいけない。今の村上は下からの突き上げに関しては特に脅かされていないので。(古川主将について)まだまだ柳井(H29済卒=現・セコムラガッツ)には及ばないなと。もともと明るいから声は出すんだけど、言葉足らずな部分がある。そういう部分では常泉と村上が話してくれるのでバランスはいいと思う。これでいいと思うが、主将としては自分にもっと厳しくしてほしい。夏合宿では多くの相手と出来るので、しっかりとフィジカル面でも準備してどういう目標にするか明確にして皆でがんばっていきたい。

・古川主将(総4=目黒学院)

 最終戦ということで、今までフォーカスしてきたことを総括できるように臨みました。ペナルティやミスがあったので、もっとよく出来たと思う。1試合1試合課題が出ては直して行けて、徐々にチーム状況が良くなってきていた。国学大や東海大戦では前半後半波があって、立正大戦ではそういう部分を立て直せたと思う。欲を言えば全勝したかったが、良かったと思う。東海大相手に同じように負けてしまったので「去年より変わってない」とスタッフに言われていて、去年より強くはなっていないと思う。(1年生SH3人について)去年から出ていた選手らにいい影響を与えていて、チーム的にも声を出してくれるのでいい1年生だと思う。チームが伸びるには夏合宿しかない。去年の秋は悔しい思いをしたので、夏合宿を有意義に過ごしたい。

・常泉(ラ4=国学院栃木)
オープン戦最終戦なのでこれまでの試合を総括できるような試合を目指して今日の試合に挑んだ。チームの持ち味であるスクラム、モールはしっかり実力を出せた。しかし、ディフェンスに関してはラック周辺、特に内側のディフェンスを東洋は苦手としている。本シーズンで当たる、立正大、山梨学院大はそこを攻めてくると思うのでその弱みをこれからの夏合宿で改善していきたい。

・村上(ラ4=仙台育英)

 相手うんぬんよりかは、自分たちのラグビーをしようと取り組んでいた。守備は良かったと思うが、しんどくなってくると反応やディフェンスラインの形成が遅くなるので改善しないといけないと思う。途中1か月ケガで出れない試合もあったが、出た試合はハードさや良かったところを感じたので、そういうことをひっくるめて秋のリーグ戦に繋げられると思う。ゲームメークだったり、エリアコントロールだったりと相手との駆け引きで負けたイメージがなかったので良かったと思う。リーグ戦入ると、キックの得点が勝敗を左右する場面が出てくると思うので、もっと精度を高めたい。

TEXT/PHOTO=青池藤吾

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