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第93回関東大学バスケットボールリーグ戦

9月14日(木) 駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場

東洋大77-94立大

 22|1Q|26

 16|2Q|19

 20|3Q|22

 19|4Q|27


スターティングメンバー

1 渡邉瑛人

29 岩淵俊也

30 川上海斗

33 平孝介

50 唐澤恵介


ゴールに向かう岩淵主将


岩淵との連携をみせた平


 5連敗中の立大との負けられない一戦。何度もチャンスの場面がきたが、つかむみきれず77―94とまさかの6連敗を喫した。


 1Q、2Qは点取り合戦で両者、懸命の攻防が繰り広げられた。東洋大の強みである速攻もみられ、岩淵主将((済4=新潟商)からゴール下の平(済4=東海大相模)へパスし得点へつなげる連携のプレーも多くみられ、多彩な攻撃で相手に詰め寄った。平は「一緒に4年間やってきたので意思疎通できた」と岩淵との長い年月で培ったチーム力を振り返った。2Q終了間際には岩淵、大野(文3=市立柏)のスリーポイントシュート、渡邊瑛(済4=市川)のリバウンドシュートの3連続得点でいい流れをもたらす。この流れのまま38―45と1桁ビハインドで折り返し、逆転の可能性を大いに残したまま後半に突入した。

 3Qに入ると、2Qのいい流れとは一変、開始直後からあっさりとディフェンスを抜かれ簡単にゴールを許す。タイミング悪くファールもしてしまい、点差はあっという間に39-52と13点差に広がった。そんな中再び東洋大にチャンスをもたらしたのは、やはり速攻からの攻撃だった。速攻から佐久間(済3=東海大相模)がレイアップシュートを決めると、続けて平もゴール下で体を張ったシュートを決め味方の攻撃の援護をする。「相手の苦しい形にさせて、速攻がポンポン出たというのは間違いないので、そこの部分は作戦どおり」と中嶋監督は振り返った。このまま相手に追いつきたいところだったが、相手の失点を抑えることができず、さらにイージーシュートを決めきることができなかったりなど流れをものにできなかった。3Qを58―67と終えたが、4Qに入ってからもディフェンスで守り切れず77―94で6度目の黒星を付けた。

 ここまで勝ち星なし同士の戦いだったため、今回の結果でまさかの単独最下位になってしまった。スタメンをここまでの試合から変更して挑み、1Q最初の出だしが良くなったが、1試合を通してそれを継続できないのが現状だ。「良くなかったところをどれだけきちっと正確に見極めてそれを修正するかということが大事」と中嶋監督はこの結果を冷静に評価する。次戦の駒大戦でこの負の連鎖から脱却する糸口をなんとしても見つけなければならない。


■コメント

・中嶋監督

今日も最後のところ良いところどんどんできたんですけど、同じようなミスが続くところ、その両方をミスしてしまったかなというところで結果的にこういう形になってしまったと思う。(スタメンが変わったが)ずっと固定していたが、控えの選手が尻上がりに上がってきたので、やっぱり負けている試合って1Q2Q3Qで中で2Qで上手く過ごせないという、そういう形のイメージがあったので、逆に昨日良かったメンバーを最初に送り込んどいて2Qはもともといいメンバーできちっと。がくっと下がるのだけいい形のイメージでできればなと、継続的に戦力ダウンがない形に基本的に平均的にいけるようにという形の中でスタート交代だったと捉えてもらえれば。(速攻が多く出せていたが)ディフェンスの部分でディフェンスのあたる高さを少し位置を変えてがっちりと、しっかりと受け止めて守っていくという形のディフェンススタイルに変えたことによって、相手の苦しい形にさせて、速攻がポンポン出たというのは間違いないので、そこの部分は作戦どおりかなと思う。(合わせのプレーも見られたが)昨日やはりドライブで岩淵がいったときにもいってくれるのかなって孤立しちゃっててブロックされて終わりになっちゃったり、そういうパターンが多かったので、今日試合前のミーティングで誰かがドライブしていったときに誰がどう動くということをこちらも整理してアドバイスしてその通りにやってくれたんでそのプレーが上手くいったんだと思う。(3Qのいい流れがきた場面)全体を通してターンオーバーの数がうちのチームの中で問題になってて、昨日までで5試合で1番悪い22ターンオーバーだった。今日は18くらい。結果でいえば減っているが、問題はターンオーバーが出ているところの質。そのターンオーバーが直接相手の点につながってしまう。じゃなければ90点台なんて取られないはず。ところがターンオーバーの質が直接レイアップにつながってしまうターンオーバーを出してしまうと点が離れてしまうので、きつくなってしまう。(次戦に向けて)1週間ちょっとあるので、もう一回リセットして何よりも負けたときこそ素直な気持ち、謙虚な気持ち、勝ちたい気持ち、いつも学生たちに常々言っている言葉だが、やはり良くなかったところをどれだけきちっと正確に見極めてそれを修正するかということが大事になってくるかと思うので、選手はもちろんスタッフも含めて全員で切り替えてやっていければといい結果につながると思う。


・岩淵主将(済4=新潟商)

今までやってきた中で1番自分たちのバスケができて、DFから早い展開っていうのができたのでよかった点はたくさんあったが、そこから勝ちきれないっていうのが自分たちの弱さなのかな、というのを改めて感じさせられる試合だった。(課題)11のDFで守りきれていないので、それをしっかりできるようにならないといけない。あとはリバウンド。今日もあまり高さが変わらない相手にオフェンスリバウンドをかなりとられていたのでそれも課題だと思う。(収穫)早い展開でもっていくというバスケができて、それはみんなも気づけたと思うのでそこは良かったと思う。(平との連携について)平は高さのアドバンテージをとっているので、それをうまく使ってあげられるようにしている。自分が相手を引き寄せてそこから平にパスを出すのが結構パターン化しているので、そこは自信を持ってやっていきたい。(次戦に向けて)内容にこだわって、いい内容で試合をしても負けたら意味がないので、もう結果にこだわった試合をしたい。


・平(済4=東海大相模)

 全敗同士ということもあって勝ち切りたかった。流れが何回か来ていたが、そこで勝ちきれない、読みきれないというのが今うちが勝てない理由かなと思う。自分が乗っているときは泥臭くリバウンドに入ることをゴール下でも何回もできた。そこでちょっと流れが来たかなと自分でも思った。前までできなかったた力強いプレーができるようになった。(岩淵との連携は)自分では無意識でやっていた。一緒に4年間やってきたので意思疎通できたと思う。(次戦へ向けて)次こそは白星を取りに行く。


TEXT=水野桜 PHOTO=土橋岳、渡部穂乃花

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