14
May
10:08 am
アーチェリー
2019年度関東学生アーチェリー男子1部2部入れ替え戦
5月12日(日) 拓大レンジ
1位 一橋大 3779
2位 東洋大 3768
3位 東大 3728
4位 東農大 3663
※上位2校が1部昇格(上位6名の合計得点)
個人成績
50m 30m TOTAL
1飯塚 312 337 649
2鳥谷部 277 323 600
3松本 253 326 579
4大谷 318 343 661
5高津 262 323 585
6大澤 300 335 635
7石田 303 335 638
8鈴木 268 315 583
見事1部の舞台をつかみ取った男子アーチェリー部
「心の面でも競技面でも成長できた」と飯塚主将
チーム最高得点を叩き出した大谷(中央)
チームメイトと喜び合う大澤
石田は笑顔でガッツポーズ
チーム一丸となって戦った
昨年度の入れ替え戦では、わずか6点差で悔しい思いをした男子アーチェリー部。今年度も同じ会場である拓大レンジでの試合となった。4校で競ったこの試合はどのチームが勝ってもおかしくない状況。その中で接戦を制し、3768点で2位。1年越しのリベンジを果たし、見事1部昇格を決めた。
リーグ戦全勝から挑んだ入れ替え戦は、さらにチームもまとまり選手たちは活気に溢れていた。「チームの雰囲気が本当に最高だった」と笑顔を見せた飯塚主将(ラ4=浦和西)は今回649点を記録。今季のチームを得点でも引っ張り続けた。
「絶対に当てるという信念を持って、取り組めた試合だった」と語る大谷(文2=都立山崎)は30mで318点、50mで343点、トータルで661点という高得点を叩き出し、チーム最高得点。今後も目が離せない選手だ。
そして、1年生の頃からレギュラーで出場していた大澤(済4=千葉英和)はこの会場に強い思い入れがあった。1年時、ここ拓大レンジで1部昇格を逃し、3年時は2部リーグに降格。そして最高学年となった4年目では勝利し、1部昇格をつかみ取ったことついて「ここからスタートしてここでいい形で終われたのがすごく良かった」と4年間を振り返った。
来季は1部の舞台で戦いに挑むことになる。「新幹部と新しいチームで頑張ってほしい」と石田(文4=花咲徳栄)は後輩たちにエールを送った。今季、4年生を中心に作り上げ、最高のチームで臨んだ男子アーチェリー部。そのチーム力を下級生が受け継ぎ、さらに飛躍していくことだろう。
◾︎コメント
・石河監督
思った以上に選手が緊張していて驚いたスタートから始まった。本当に拮抗(きっこう)していて、どこの大学が勝ってもおかしくないという状況のなかで、何とかうちらしさを取り戻してくれた。まだまだ課題はあるけれど、最終的には4校中2位ということで1部昇格できた。それは喜んでいる。
・飯塚主将(ラ4=浦和西)
今日はチームの雰囲気が本当に最高すぎて、一戦一戦強くなっていったのだなというのを噛みしめながらやっていた。(1部昇格決定した心境は)すごくうれしいのと、頭がぽかんとなっていて、何も言葉が出てこない。すっきりした。(今年のチームは)みんな元気良くて、すごく明るくて、積極的にこうした方がいいとか意見を言ってくれるチームだったので、僕自身もチーム作りしやすかったし、要求したことに対して素直に聞いてくれて、一生懸命練習してくれた。本当に感謝しかない。(4年間振り返って)色んなことがあって、特に3、4年の幹部になってから1番大変で、色んな思いをしながら心の面でも競技面でも成長できたかなと思う。今後もアーチェリーを続けていく予定なので、今日の入れ替え戦しっかり反省して、もっと上手くなれるように頑張りたい。
・石田(文4=花咲徳栄)
緊張しないようにしていたが、最初の方に少し緊張してしまって、それが元で小さいミスが多かったというのが自分のなかで反省する点だなと思う。(今年のチームは)テンションの高い人が多かった。僕は元々そんなにテンションが高い方ではないが、のせてもらって僕も声を出すっていう流れを作ってもらったので、すごく打ちやすかったチームだった。(1部昇格した心境は)素直にうれしい。昨年、僕も試合に出ていて、1部から落ちてしまったというのを経験しているので、また後輩に1部の舞台に乗れるようにできたのは良かった。来年から、新幹部と新しいチームで頑張ってほしいなと思う。(4年間を振り返って)ずっとアーチェリーにうち込むというような部員では決してなかったが、好きだからこそずっと部活をやってこれた。人間的に成長できた4年間だったなと思う。
・大澤(済4=千葉英和)
すごく楽しかった。最後の試合という感じも自分のなかではあまりなくて、いつも通り打てて、みんなで楽しく出来たかなと思う。(今年のチームは)今まで4年間やってきたなかで、1番すごくいい雰囲気が作れたチームだったかなと思っている。例えば隣の人とのコミュニケーションをうまくとったりだとか、ガッツポーズを必ずいい点取ったらするとか。色々決めてやっていたことが、ちゃんと入れ替え戦でも結果が出て使えたのは良かった。今までで1番いいチームだったと思う。(1部昇格した今の心境は)あまりまだ実感はないが、後輩の子たちに1部の舞台を経験させてあげられるというのがすごくうれしくて、実際に今1部に上がれたっていう状況のなかで本当に良かったという安堵の気持ちがある。4年間やってきて良かった。(4年間を振り返って)自分は元々1年生の頃からリーグ戦に出させてもらっていて、最初の入れ替え戦がここ拓大レンジで、そこで2部から1部昇格への入れ替え戦で負けてしまった。今日3回目だったが、2回ずっと、このレンジで負けていて、初めてここで勝てたことが僕のなかですごくうれしくて。4年間振り返って、最初ここで始まったようなものなので、ここからスタートしてここでいい形で終われたのがすごく良かった。
・大谷(文2=都立山崎)
今回の試合は絶対に当てるという信念を持って、取り組めた試合だった。今までは本当に点数ばかりを意識してしまっていたが、それで当たらなくて1人で沈んでとかが前の試合ではあったが、今回は周りも盛り上げながらしっかりガッツ出せたので、楽しめたのもあって良かった。(今年のチームは)やはり4年生の力が大きかったなと思った。いつも、テンション上げてやってくれたり、主将と副将の力が大きかった。(1部昇格した心境は)1部昇格できたことも、点数を出せたこともうれしいが、ここで終わってしまうと来年が昨年みたいなことになりかねないので、これから先のことを見据えて自分の代やその先まで見て日々の活動に励んで行けるようにしていこうと思う。(来シーズンに向けて)先輩の補佐をしていけるように、自分もしっかりしていきたいなと思う。
TEXT/PHOTO=岡村珠里